専門演習 of 青山学院大学 杉谷ゼミナール


In order to design the future,
we study higher education.

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青山学院大学教育人間科学部教育学科 杉谷研究室は、
新たな高等教育のあり方を探求するゼミです。

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専門演習/高等教育演習(3年対象)

杉谷 祐美子 通年科目 4単位

副題/Subtitle

「高校との接続、社会との接続から考察する大学教育・大学生の研究」

授業の到達目標及びテーマ/Course objectives and Theme

  高等教育研究の対象とアプローチに対する理解を深め、自ら研究を進めてその成果を論文としてまとめていきます。大学教育を中心とした高等教育というフィールドにおいて、自分の問題意識から研究課題を明確化すること、関連する先行研究を整理して検討すること、研究課題を明らかにするために論理的に精緻に分析すること、そして研究結果をわかりやすく人に伝えることを学ぶのが到達目標です。一つのテーマを深く探究していく経験を通じて、将来どのような職業に就くにしても必要となるような汎用的能力を少しでも伸ばしてもらいたいと考えています。

講義概要/Course description

  同世代の過半数が大学・短大へ進学する現在、日本の高等教育(大学・短大・高等専門学校・専門学校)は様々な課題に直面しています。このゼミでは主に、入学前の高校教育との関係、また、卒業後、従事する職業との関係から、社会に出るまでにどのような力を身につけるべきか、そのための教育はどうあるべきかなど、大学教育について研究していきます。具体的には、高校教育-大学教育との接続・連携、キャリア教育と大学から職業への移行、大学生の意識と行動、入学者選抜と学力、教育内容・方法の改革と学生支援、質保証と教育成果の評価を切り口として、大学教育の現状・構造・問題点について考察します。なお、大学の問題と関わるのであれば、高等学校など学校教育に関心のある人も歓迎します。具体的な研究テーマは各自の問題関心に沿って、自由に設定してもらってかまいません。

授業計画/Lecture plan

<前期>
1. オリエンテーション
2. 高等教育研究の動向とトピック
3. ピア・リーディング(1)
4. ピア・リーディング(2)
5. 図書館の利用
6. 論文の書き方
7. 先行研究の検討(1)
8. 先行研究の検討(2)
9. 先行研究の検討(3)
10. 先行研究の検討(4)
11. 問題の設定
12. 序論の発表(1)
13. 序論の発表(2)
14. 序論の発表(3)
15. 序論の発表(4)

<後期>
1. オリエンテーション
2. 中間論文の発表(1)
3. 中間論文の発表(2)
4. 中間論文の発表(3)
5. 中間論文の発表(4)
6. 中間論文の発表(5)
7. 最終論文の発表(1)
8. 最終論文の発表(2)
9. 最終論文の発表(3)
10. 最終論文の発表(4)
11. 最終論文の発表(5)
12. 論文の相互評価
13. 全体討論
14. まとめ
15. 論文集の編集

成績評価方法/Evaluation

  成績は年度末の論文(60%)、平常点〔課題・議論・発表等の取り組み〕(40%)によって、総合的に評価します。

教科書/Textbooks

  教科書は特に指定しません。

参考書/Reference books

  参考文献等は適宜、教場において紹介します。

その他/Others

  ゼミは参加者一人一人の意欲と努力によって成り立ちます。教員も可能なかぎり履修者の意見に配慮するつもりです。履修者のみなさんには、教育問題に関心をもち、ゼミの構成員の一人だという自覚と責任を常に忘れず、主体的・積極的に授業に取り組むことを期待します。自分で調べ、自分で考え、自分なりに表現するとともに、学生同士で意見を出し合って互いに研究を発展させていくように努めてください。
  また、履修に制約はありませんが、各自の関心に応じて、高等教育研究関係の講義(「高等教育論A」、「高等教育論B」、「青年文化論」など)を履修することも考えてみてください。高等教育の研究テーマや基本知識、最新情報を補うことができ、演習で各自研究を進める際に参考になることがあるでしょう。