応用演習 of 青山学院大学 杉谷ゼミナール


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青山学院大学教育人間科学部教育学科 杉谷研究室は、
新たな高等教育のあり方を探求するゼミです。

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応用演習Ⅱ(2年対象)

杉谷 祐美子 後期開講科目 2単位

副題/Subtitle

「大学生調査を通して質問紙調査の基礎を学ぶ」

授業の到達目標及びテーマ/Course objectives and Theme

  この授業では、「応用演習Ⅰ」で習得した知識と技能をもとに、教育学の研究方法を実践的に学びます。
  大学生を対象とした調査を実施することを通して、社会調査のうち、量的調査において用いられる質問紙調査(アンケート調査)の手法の基礎を理解し、自ら実践できるようになることが到達目標です。この演習で習得した研究方法と研究対象についての理解は、3年次の「専門演習」、4年次の「卒業研究」へとつながるものとして位置付けられます。

講義概要/Course description

  日本では、大学・短大への進学率が戦後60年間に5倍近くも増大しました。10人に1人が進学する時代から2人に1人が進学する時代へと移り変わり、近年、学生像の変容や現状を捉えようとする研究がさらに進んできました。授業では、大学生を対象とした質問紙調査をグループ単位で実施し、その分析結果を発表してもらいます。進め方としては、社会調査における質問紙調査の特質や手順を理解したうえで、大学生の意識や行動に関する先行研究および関連資料をもとに各グループで自由に問題を設定し、仮説を構築します。そして、調査目的に即して、仮説の検証が可能な調査票を作成し、調査から得られたデータを分析した結果をまとめていきます。こうした一連の過程において、調査の方法だけでなく、調査を行ううえで必要な態度や留意点についても学んでいきます。

授業計画/Lecture plan

1. オリエンテーション
2. 社会調査の種類と特質
3. 先行研究や関連資料の検討
4. 問題の設定
5. 仮説の構築
6. 調査票の設計(1)
7. 調査票の設計(2)
8. 調査票の設計(3)
9. データの整理と分析(1)
10. データの整理と分析(2)
11. データの整理と分析(3)
12. データの整理と分析(4)
13. 調査結果の発表(1)
14. 調査結果の発表(2)
15. まとめ

成績評価方法/Evaluation

  調査結果については、グループ単位で口頭発表を行いますが、最終的にレポートにまとめるのは個人になります。成績はグループによる発表(30%)、各自が学期末に提出するレポート(40%)、平常点〔課題・グループワーク等の取り組み〕(30%)によって、総合的に評価します。

教科書/Textbooks

  教科書は特に指定しません。授業は配布資料をもとに進めます。

参考書/Reference books

  参考文献等は適宜、教場において紹介します。

その他/Others

  授業とは、教える側と学ぶ側、双方の努力によって成立します。とくに、この演習では履修者のみなさん一人一人が、主体的・積極的に取り組まなければ調査研究を進めることはできません。事前準備や課題提出を怠ることなく、一回一回の授業を大切にしてください。また、共同作業が中心になりますので、他の人に迷惑を掛けることなく、率先して協力しあうことを心がけてください。