高等教育研究 of 青山学院大学 杉谷ゼミナール


In order to design the future,
we study higher education.

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青山学院大学教育人間科学部教育学科 杉谷研究室は、
新たな高等教育のあり方を探求するゼミです。

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高等教育演習Ⅰ/Ⅱ

副題

「社会環境の変化と大学教育」/「高等教育制度の構造と政策的課題」

到達目標

大学教育を中心とした日本の高等教育制度をめぐる現代的諸課題についてさまざまな観点から検討することを通じて、高等教育研究に関する専門基礎的知識を修得し、研究課題やアプローチについて理解する。なお、大学教員や大学職員を目指す院生にとっては、特にプレFD(Faculty Development)・SD(Staff Development)の場としても位置づける。
  高等教育研究に関する専門基礎的知識を修得するとともに、各研究課題を社会との関連のなかで構造的に分析し、自ら考察を深めることによって、自身の調査研究・論文作成におけるアプローチや分析方法を幅広い視野から捉える力を養う。

講義概要

近年、大学を取り巻く政治的、経済的、社会的環境は急激に変容しており、大学のあり方はますます問われている。同世代の過半数が大学・短大へ進学する現在、社会の動向に留意しつつ、大学と社会との関わり、学校制度における接続関係と連携、大学教育改革の実相、大学と労働市場との関係、大学の構成員の位置づけと役割、そして改革が社会にもたらす意義と課題を考察していく。また、各自の研究を発展させられるように、高等教育研究の課題や方法についても検討する。
 

授業計画

履修者が文献を報告・検討し、それをもとにディスカッションをする形で進める。

<前期>
1: オリエンテーション
2: 大学が直面する課題とは
3: 初等・中等・高等教育制度の概念
4: 大学をめぐる環境変化
5: 大学の入口(1) アドミッション・ポリシーと選抜
6: 大学の入口(2) 高大接続・連携
7: 大学の過程(1) 学士課程教育の構築
8: 大学の過程(2) 教育内容・方法
9: 大学の出口(1) ディプロマ・ポリシーと質保証
10: 大学の出口(2) キャリア形成と職業への移行
11: 大学の構成員(1) 教職員の職能開発
12: 大学の構成員(2) 学生の発達と支援
13: 高等教育研究の課題と方法(1)
14: 高等教育研究の課題と方法(2)
15: まとめ

<後期>
1: オリエンテーション
2: 日本の大学の特徴とは
3: 大学の誕生と発展(1) 中世の大学
4: 大学の誕生と発展(2) 近代大学のモデル
5: 諸外国の大学(1) ドイツの大学
6: 諸外国の大学(2) アメリカの大学
7: 日本の大学の成立と発展(1) 旧制大学
8: 日本の大学の成立と発展(2) 新制大学
9: 高等教育政策の動向(1) 大学の組織・運営
10: 高等教育政策の動向(2) 大学評価
11: 高等教育制度の将来像(1) グランドデザイン
12: 高等教育制度の将来像(2) 大学の機能別分化
13: 高等教育研究の課題と方法(1)
14: 高等教育研究の課題と方法(2)
15: まとめ

評価方法

文献の報告(40%)、ディスカッションへの貢献(20%)、学期末のレポート(40%)によって、総合的に評価する。

教科書

指定文献等は教場で紹介する。なお、文献の選定にあたっては、履修者の関心にも配慮する。

参考書

参考文献等は適宜、教場で紹介する。